50代独身女性の住まいは?貯金がいくらあればマンションを購入できる?

 

 

 

50代独身女性のこれからの住まいをどうするか。これは本当に迷うところです。一生賃貸住まいか、それとも思い切ってマンション購入か?

 

 

近年、マンションを購入する女性は増加傾向にあり、特別なことではなくなっています。

 

貯金500万円でもマンション購入は可能です。

 

 

独身女性が購入したマンションのうち、3000万円台の物件が最も多く、約4割を占めています。

また、頭金が100万円以下だった人が全体の25%ですが、1000万円以上払った人も20%程度おり、二極化がみられます。

(一般社団法人「女性のための快適住まいづくり研究会」2020年のアンケートより)

 

 

 

 

 

 

頭金は、購入金額の5~10%以上が多く、そのほかに諸費用がかかります。

諸費用(中古の場合の仲買手数料、登記費用、ローン保証料、税金、火災保険料など)は新築で5%、中古で10%程度で、現金で支払う必要があります。

 

よって、3000万円の物件なら、諸費用含め500万円以上は必要になると思っていた方がいいでしょう。

 

 

 

 

50代独身女性の貯金額の平均は?これからの人生にいくら必要か?

 

 

50代独身女性の平均貯蓄額は、どれくらいなのでしょうか。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)2020年」によれば、924万円です。

 

 

 

 

 

 

 

しかし詳しく見ていくと、貯蓄ゼロが41.0%と最も多く、貯蓄100万円未満が10.4%。一方で1000万以上の貯蓄がある人は20.2%です。

つまりこのデータでは、少数の高額資産保有者により、平均値が大きく引き上げられており、実態とは違うようです。

 

そこで「中央値」で見てみます。中央値とは、数値の小さい人から大きい人まで並べた時、その真ん中の値のことです。

貯蓄がある人だけで見ると、中央値は622万円となります。

 

つまり、50代独身女性の41.0%は貯蓄ゼロ、59.0%は貯蓄をしていて、その金額は622万円前後が多い、ということがいえます。

 

 

 

これからの人生にいくら必要か、ということですが、住む場所も年金額も違えば、いつまで仕事をするか、(いつまで生きるか!?)また、年齢を重ねれば増える医療費も人によって違うので難しいのですが、あくまで参考程度に、平均値を探ってみました。

 

 

 

50代独身女性の生活費は平均20万円と言われています。

これを年間に換算すると、20万円×12ヶ月で240万円です。

 

60歳で定年退職するとして、年金受給開始までの5年間は無収入になるわけですから、240万円×5年でまずここで1200万円が必要となりますよね。

 

しかし現在は65歳まで働く方が約半数。まだまだ元気だから働きたいという方は、これからも増えるでしょうね。

 

 

 

 

 

 

65歳からの生活費についてですが、総務省統計局の「家計調査報告(家計支出編)2018年」より、高齢単身無職世帯の平均的な支出額は、約16万円とされています。

 

年金の平均月額を約14万円とすると、差額不足分は2万円、年間で24万円。

 

女性の平均寿命は65歳から25年間といわれていますので、24万円×25年間で600万円ということになります。

介護費用がかかる場合は、さらにプラスですね。

 

 

 

50代独身女性はマンションを購入するのと賃貸ではどっちがいい?

 

 

一生賃貸住まいか、それともどこかのタイミングで不動産を購入するか、それは不動産における、永遠の論争ともいえるでしょう。

 

 

 

資産運用という観点から、不動産を持つべきという意見もあり、先が見えない世の中で、長期のローンを組むリスクを指摘する意見もあります。

どこまで行っても平行線で、本当に悩んでしまいますよね。

 

 

 

賃貸の場合、高齢になって家賃の支払いが厳しくなったら、賃料の安い物件に移ることもできます。

とはいえ高齢者の入居は敬遠される傾向にあり、収入があって健康でも、入居審査が通らないこともあります。住む場所を失ったらどうしようという不安がぬぐえません。

 

 

購入の場合、家賃の負担はありませんが、老朽化した場合は修繕費が必要となります。特に水回りなどは高額になるため、大きな出費を覚悟しなくてはなりません。

 

 

 

人によってライフスタイルや価値観が異なるため、どちらが良くてどちらが良くないということはないのですが、総合的に見ておすすめは購入です。

 

 

賃貸の場合、何十年も家賃を払い続けたとしても、自分のものになることはなく、資産価値はありません。

家賃を払いながら、老後資金をためなければなりませんが、それはなかなか大変なことです。

 

購入の場合は、ローンを完済すれば、老後の住まいは確保できます。固定資産税や、修繕のための積立金は必要ですが、ローンの支払いが終わってしまえば、負担は少なくてすみます。

 

購入した住まいは自身の資産となり、売却したり、賃貸に出すこともでき、また担保にしてお金を借りることもできます。

 

 

 

 

 

 

近い将来に住む家がある(実家を相続するなど)、転勤や結婚の予定がある、高齢者賃貸住宅に入居する、という方を除いては、どちらかといえば購入を考えた方が良いのではないかと思います。

 

 

 

50代独身女性の住まいは?貯金がいくらあればマンションを購入できる?まとめ

 

 

 

50代独身女性の住まいは、賃貸?マンション購入?大いに悩むところです。

 

最終的には、個人の価値観によります。

しかし将来の資産価値など、総合的に考えると、おすすめは購入です。

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